漸近龍吟録

反便利、反インターネット的

電子書籍? 紙の本?

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 こんな記事を読んだ。
 
 
 紙の本の方がいいのか、電子書籍の方がいいのか、という古くから言われている問題がある。
 
 私はどちらでもいいと思う。「紙の本でなければ駄目だ」と言うような人はいるのだろうか?ほとんどの人は「どっちでもいい」と思っているのではないか。皆、紙の本も電子書籍もどちらも読むだろう。電子書籍は読まないという人でも、PCやスマホで文章を読むくらいのことはしているだろう。
 
 子どもの教育上どちらがいいか、という話に限っても、やはりどちらでもいいと思う。
 
 紙の本には紙の本の良さがある。それは多くの人が指摘しているように、例えば、親の本棚にある本がぱっと目に入って読んでみる、といったような経験ができるところとか。
 
 一方、電子書籍には電子書籍の良いところがある。場所を取らない、整理しやすい、検索しやすい、といったところなど。
 
 「紙の本をなくして、すべて電子書籍にすべきだ」と言う人もいるが、私はそうは思わない。紙の本はあっていい。
 
 学校の教科書は現状では紙がいいだろう。電子教科書にするメリットが今のところあまり無い。デバイスがもっと洗練されていったら、その時は必然的に「電子」になるだろう。その頃の子どもはもう「紙」か「電子」かを意識しないようになるだろう。
 
 因みに私は、紙の本も電子書籍もどちらも買わない。
 
 本は図書館などで読むことが多いが、願わくはもっとデジタルで借りられる(閲覧できる)本が増えてほしい、という思いはある。私が紙で読むことが多いのは、紙の本が好きというよりも、紙でしか読めない本が多すぎるという現状により仕方なくそうしている感じだ。
 
 良い本を読むこと、良い本に出合うことが大事であって、その形態が紙であるか電子であるかはどちらでもよいと思う。ただ、出合えないのは困るので、今、紙でしか出合えない本については電子版も用意するのが望ましいと思う。