漸近龍吟録

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【2018年】気象会社6社の桜の開花予想と答え合わせ

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 気象会社6社の2018年、桜の開花予想の答え合わせをしてみた。
 
・気象会社は、ウェザーマップ、日本気象株式会社(以下、日本気象)、ライフビジネスウェザー、島津ビジネスシステムズ、日本気象協会(以下、気象協会)、ウェザーニューズの6社。
・対象地点は東京(靖国神社)。
・2月末時点での予想を採用。2月に複数回発表している会社は、最も遅く発表したものを採用。
ウェザーニューズなど一部、「東京」の予想日と「靖国神社」の予想日を分けて書いていた会社は、靖国神社の予想日を採用。他社が「靖国神社=東京」と見なしていると思われるため。
・個人的に誤差が小さいと思ったところを赤字にした。
・2018年の“正解”(東京の桜の開花日)は、気象庁が発表した「3月17日」。
 

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 正解は3月17日だったので、「3月19日」と予想していた日本気象が最も近い。その次がライフビジネスウェザーとウェザーニューズの「3月21日」という予想。
 
 今年2018年の東京は、2月までは例年より寒い日が多かったが、3月に入ってからは急にかなり暖かい日が続いた。そのため、桜の開花日も平年よりだいぶ早まった。
 
 念のため、3月15日を締め切りにして、もう一度、6社の予想を見てみた。3月15日にした理由は、「3月の前半」であることと、各社の予想が出揃う日であるため。だが、3月17日に開花したので、結果的にこれはかなり直前の予想になってしまった。
 

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  これだけ直前の予想となると、さすがに各社とも誤差3日以内に収めてきている。「3月17日」と予想しているウェザーニューズはピタリ賞である。

 

総括

 以上、強いて「優勝」を挙げるとすれば、2月の時点で「3月19日」と予想していた日本気象。2018年の2月は寒い日が多く、「今年の開花は全国的には例年より遅くなりそう」としている会社も多かった。東京の平年の開花日は3月26日であり、それより7日も早い予想を出すのはかなり思い切った予想である。寒い日が続いた2月にこれだけ思い切った予想ができたのは素晴らしい。また、3月の直前の予想でピタリ賞を出したウェザーニューズや、2月、3月の予想で大きく外さなかったライフビジネスウェザーも評価したい。
 
 ただし、これをもって気象会社の実力を見極めた、と言うつもりはない。あくまでも参考程度に。
 
 対象地点を東京にしたのは、自分が住んでいる所であることも然ることながら、東京の“難しさ”も理由にある。東京の桜の開花は関東でも早く、東日本でも一番早く、年によっては大阪や福岡よりも早い。「関東全般は遅くても東京は早い」という、この東京の特異性をどれだけ考慮できるかも見どころだった。
 
 何をもって正解とするのかも難しい。“正解”は気象庁が発表する。靖国神社の桜が五、六輪咲いたら、ということだが、五、六輪だけ先に咲いて、他の花弁が全然開いていない日が続くかもしれない。「これで開花って言えるの?」という状態の日が続くかもしれない。人間の感覚との乖離がある可能性もある。
 
 また、各社、予想を発表している日が異なっていることにも注意。当然、遅く発表している方が有利ではある。たまにしか発表しない会社もあれば、かなり頻繁に発表を更新している会社もある。
 
 最後に、各社の開花予想手法の特徴を紹介。各社ともコンピューターを使って分析・予測しているのはもちろんだが、それに加えた特色を書き出してみた。
 
10000通りのシミュレーションを通した予想 ウェザーマップ
 
独自の開花メーターによる予想 日本気象
 
地域の特性を考慮した予想 ライフビジネスウェザー
 
ビッグデータ開花予想 島津ビジネスシステムズ
 
気温経過に重点を置いた予想 気象協会
 
全国の会員リポートを結集したソーシャル予想 ウェザーニューズ
 
 
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