↑を読んで。
私も以前から常々同じことを感じている。
電子マネーはコンビニ等で使うときにいちいち「エディーで」などと言わなければいけないのがとてもダサい。
「電子」なのにまるでアナログに退化したかのようだ。
「それぐらい別に声を出して言えばいいじゃないですか」と思う人もいるかもしれないが、私は声に出して言うのが面倒だというわけではない。その一言を言うのが決して面倒なわけではなく、ダサくて阿呆らしいのだ。
いちいち言わなければいけないのは店側の都合上だと聞いたことがある。スマホの中にSuica、Edy、iD、QUICPayなど複数の電子マネーが入っている場合、どれを使って支払うのかを言ってくれなければ分からない、というわけだ。
だが。
例えば今、あなたのスマホの中にはQUICPayしか入っていないとしよう。あなたはコンビニのレジに行って、スマホを機械に翳す。あなたはスマホの持ち主だから自分のスマホにはQUICPayしか入ってないことを知っている。当然、QUICPayで支払うつもりでタッチする。
つまりこの場合、お金を支払う客にとってもQUICPayで支払うことは自明で、お金を受け取る機械にとってもQUICPayであることは自明なのである。タッチする客もタッチされる機械も双方が「これはQUICPayでしかない」と諒解しているのに、言わば「第三者」である店員に、「今、QUICPayで支払いをしようとしてますよ」ということを教えるためにわざわざ声に出して言わなければいけないのである。これは阿呆らしい。
冒頭の文章を書いた人にはまったく同感である。それは声を出すのが面倒くさいとか、店員とコミュニケーションを取りたくない、ということではない。そうではなくて、場合によっては「自明」のことをわざわざ口に出して言うという仕組みがあまりにも阿呆らしいからだ。
電子マネーを日本で普及させたいと思っている関係者がいっぱいいるようだが、先ずはこういうダサさから直していくべきではないだろうか。