ネット上で「地方」という言葉と「田舎」という言葉の混用がよく見られる。
「地方」は、日本では、東京から離れているところが地方である。
「田舎」は、商業施設などが発展していないところ。
地方の対義語は「東京(圏)」や「首都(圏)」。
田舎の対義語は「都会」。
「地方」ではあるけれど「田舎」ではない例としては、札幌市や福岡市などを上げることができる。札幌市や福岡市は「地方の都会」である。
「田舎」ではあるけれど「地方」ではない例としては、東京都檜原村などが上げられる。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県あたりにはこうした街は多くある。東京駅や新宿駅まで電車で一時間もかからないので「地方」とは言えないが、地元は森や畑ばかりで見渡すかぎりコンビニも無い、というようなところは「東京圏の田舎」と言っていい。
「地方」という言葉と「田舎」という言葉はしっかりと使い分けないと、東京近郊の田舎民や、札幌市民や福岡市民のような地方の都会民はモヤモヤするだろうと思う。
札幌や福岡は間違いなく「都会」であって「田舎」ではない。だけど東京から離れているので「地方」ではある。
「地方あるある」とか「田舎あるある」の話は読んでいて面白いけれども、たまに「それは地方ではなく田舎の話では?(あるいはその逆)」と思うことも屢々あるので、もう少し使い分けが広まってほしいと思う。
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