漸近龍吟録

反便利、反インターネット的

マイナンバーカードの計画は遅れすぎている

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 マイナンバーカードには、構想当初さまざまな使い道の計画があったが、そうしたさまざまな用途との連携が計画からだいぶ遅れている。
 
 国民からは、
マイナンバーカードって結局何だったの」
「失敗だったね。全然普及しなかったね」
と過去形で語られている。
 
 しかしマイナンバーカードはまだ過去形で語るには早すぎる。連携計画が全然進んでいないからだ。
 
マイナンバーカードを持ってて何か便利なことある?コンビニで住民票の写しが取得できることくらい?」
「本人証明書類なら運転免許証やパスポートで十分だし」
 
 たしかに今の時点ではマイナンバーカードを持つメリットはほとんど無い。それはマイナンバーカードの連携計画が(私の体感的には)10分の1も進んでいないからだ。
 
 近く、マイナンバーカードが保険証として使えるようになる、という報道があった。このニュースに対して、「国は、マイナンバーカードがまったく普及しなかったものだから、苦肉の策でいろいろなものとくっ付けようと必死なのだ」と言う人たちがいる。
 
 でも、そうではない。保険証との連携は、マイナンバーカードが構想された何年も昔から予定されていた計画で、今ごろ新たに考え出した計画ではない。
 
 マイナンバーカードの保険証との連携に反対するのは、「マイナンバーカードを持っていても便利なことは何一つ無い」という文句と矛盾する。
 
 マイナンバーカードは、他にも社員証や図書館カードになる計画があるし、私個人的には、病院の診察券、お薬手帳、年金手帳、母子手帳障害者手帳、自動車の運転免許証、パスポート、各種交通乗車券、各種ポイントカード、図書券、商品券、デビットカード、銀行の通帳、キャッシュカードにもなるべきだと思っている。
 
 今、財布の中に入っているそれらのカード類が、すべてマイナンバーカード一枚に集約されれば、さすがに「マイナンバーカードを持っていても便利なことは何一つない」と言ってる人たちも、マイナンバーカードの便利さを認めるだろう。
 
 念のために付言しておくと、これらはすべて「マイナンバーカードへの紐付け」の話である。「キャッシュカードと連携したらどんな買い物をしたかすべて国に把握されてしまう」と心配する人もいるかもしれないが、「マイナンバーへの紐付け」ではないので国に買い物の内容を把握されることはない。
 
 マイナンバーカードは当初の計画からすれば、まだ「道半ば」、いや「道一割」にも届いていない状況である。国が「国民の理解がなかなか得られないから」という理由で計画を進めなければマイナンバーカードはいつまでもメリットがないままだし、そうすると国民はますます「マイナンバーカードを取得して何か得することあるの?」と言うことになる。
 
 このままではメリットがないのは当然であって、保険証をはじめとするさまざまなものとの連携計画は、反対するものではなく、寧ろもっと早く実現させてほしいと願うものである。
 
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