今年も民間気象会社6社による桜の開花予想ダービーを勝手に開催します。
以下、ルールです。
<ルール>
・全国で最も早く桜(ソメイヨシノ)が開花する場所と日にちを当てる
・沖縄・奄美は除く
・出走するのは日本の気象会社6社
・開花の定義は会社によって微妙に異なる
・都府県庁所在地の標本木を基準(予想の対象)とする
・会社によって発表日が異なることに注意(遅く発表した方が有利)
・予想の締め切りは、2月末締め切りと3月15日締め切りの2回
<出走気象会社>(勝手にキャッチフレーズ付き)
“独自の開花メーターによる予想”
“気温経過に重点を置いた予想”
2枠・日本気象協会(東京都豊島区)
“ビッグデータを駆使したAI予想”
“過去の研究を基にした確率予想”
4枠・ウェザーマップ(東京都港区)
“地域の特性を考慮した予想”
5枠・ライフビジネスウェザー(東京都中央区)
“全国の会員の力を結集したソーシャル予想”
2月末時点予想
まずは、2月28日締め切り時点での予想比較から。
開花予想日と場所を太字にしています。また、個人的に誤差が小さかったと思われるものを赤字にしています。
今年2019年の桜の開花トップは長崎で3月20日でした。これをピタリと当てた会社はありませんでした。場所としては長崎を予想していた会社は1社もなく、高知、福岡、熊本あたりが有力視されていました。日にちとしては3月20日よりもう少し早く咲くと予想していた会社が多かったです。
2月末時点での予想はかなり難しいと思われ、そんな中、誤差1日で、場所も長崎に近い「福岡、熊本」を挙げていたウェザーニューズがもっとも「正解」に近かったと言えると思います。ライフビジネスウェザー、ウェザーマップ、島津ビジネスシステムズも誤差3日以内に抑えてきており、まずまずの予想結果と言えるでしょう。
3月15日時点予想
つづいて3月15日締め切り時点での予想比較。
これはかなり直前の予想になるので、誤差1日以内に収めて来てほしいところです。
場所としては、やはり長崎を予想した会社は1社もありませんでした。日にちとしては、ウェザーマップ、ライフビジネスウェザー、ウェザーニューズの3社がピタリ賞。島津ビジネスシステムズも僅か誤差1日以内に収めました。
この中で際立っているのはやはりウェザーニューズでしょう。日にちはピタリ、場所も同じ九州北部の福岡の名を挙げています。他社が高知を有力候補として挙げている中、ウェザーニューズは高知を挙げていなかったところも評価したいです。
島津ビジネスシステムズは日にちも1日違い、場所も佐賀と熊本の隣県で惜しかったと言うかほぼ当たっているとも言えます。
日本気象協会が予想している愛媛県宇和島は、たしかに予想通り3月18日に桜が開花したのですが、非公式地点(他社が予想していない地点)のため、今回のレースの対象外です。
少々テクニカルな分析
2019年の桜は、異例の早さだった昨年よりは遅め、平年よりはやや早めの開花となりました。おそらく全国的にもそうなると思います。
・冬が比較的あたたかったので休眠打破が遅れる→桜の開花が遅くなる
・でも3月以降にあたたかい日が多くなる→桜の開花が早まる
というのは、ほぼどの会社も予想していたことでした。なので今年は、休眠打破の影響と3月以降のあたたかさの影響をどれくらいの比重で見るかが予想のポイントでした。ウェザーニューズはかなり早い段階から、休眠打破の遅れの影響を大きく見ており、それが結果として正解に近い予想となりました。
ウェザーニューズはなぜ正解に近い予想を出せたのか
私の推測ですが、今の時代はどこの会社もコンピューターを使って予想していると思います。ウェザーニューズはそれに加えて「人力」があります。全国の会員が実際に見てリポートしてくれます。「蕾はまだまだ固そうだ」とか「もう今にも咲きそうだ」という肉眼で見た情報が全国から集まって来るのは、やはり強いのではないでしょうか。
総評
強いて「優勝」を挙げるとすれば2月末締め時点でも3月15日締め時点でも最も正解に近かったウェザーニューズ。ライフビジネスウェザー、ウェザーマップ、島津ビジネスシステムズも良い予想結果だったと思います。
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