(※2019年5月時点のまとめです。公式サイトで最新の情報をご確認ください。)
日本で使われている個人間送金サービスアプリ6つをピックアップして、それぞれの特徴、メリット、デメリットを調べてみました。比較するのは、
の6つです。
個人間送金とは?
個人間送金とは、個人間(たとえば親から子へ)でお金を送ることです。これら6つのサービスはスマホアプリで使います。iOS、AndroidOSともに対応しています。従来は離れた所に暮らす親から子への送金は銀行振込が一般的でしたが、これらのサービスを使えば振込手数料なしに送金することができます。
わかりやすいように比較表を作ってみました。
【チャージ方法比較】
◇銀行口座について
LINE Payが最も多くの銀行に対応しています。Kyashは銀行口座からのチャージには対応していません。
◇チャージ方法の多さについて
ご覧のように、LINE PayとKyashが多様なチャージ方法に対応しています。LINE PayはファミマでQRコードでもチャージができ、Kyashはクレカ、デビカ、ペイジーでのチャージに対応しています。
【チャージ限度額、送金限度額、手数料の比較】
◇チャージ限度額について
Money Tapは銀行口座から銀行口座への直接の送金となり、「チャージ」という行程はありません。
◇送金限度額について
現時点ではJ-coin Payがもっとも多く送金できそうです。
◇送金手数料について
基本的にどこも無料です。
◇出金手数料について
「出金」とはアプリの中のお金を自分の銀行口座に送って現金化(紙幣化)することです。pringとJ-coin Payは無料です(※pringは1日1回まで)。KyashとPayPayは出金できないので、電子マネーとして買い物する形で使います。
各サービスの特徴、メリット、デメリット
【LINE Pay】
<特徴>
- QRコード決済でもお馴染み。LINEの登録とは別にLINE Payへの登録が必要
<メリット>
- 大手銀行が対応している
- 相手も使っている可能性が高い。LINEは普及しているので他人にも薦めやすい
<デメリット>
- LINEアカウントが必要
- 出金手数料がかかる
【Kyash】
<特徴>
- 基本的には前払式支払手段発行業。簡単に使い始めることができる分、現金化はできない
<メリット>
- 使い始めるまでの手間が少ない
- チャージ方法が多様
- デビットカードも登録できる
<デメリット>
- 銀行口座紐づけができない
- 出金ができない
【pring】
<特徴>
- メタップス系。銀行口座紐づけの送金で仕組みはシンプル
<メリット>
- 出金手数料が無料(1日1回まで)
- 仕組みがシンプルでわかりやすい
- ネット銀行が多数対応している
<デメリット>
- ゆうちょ、三菱UFJの大手2行が利用できない
<特徴>
- SBIリップルアジアが手がける。チャージという形を取らず、自分の銀行口座から相手の銀行口座へ直接の送金となる
<メリット>
- 送金する相手がMoney Tapアプリを使ってなくてもよい
- お金がスマホに滞留しないので紛失リスクがない
<デメリット>
- 今のところ対応している銀行がほとんどない
- 支払いには使えない
【PayPay】
<特徴>
- ソフトバンクとヤフージャパンが手がける。個人間送金サービスより決済サービスの方が話題
<メリット>
- ゆうちょ銀行が使える
- 相手も使っている可能性が高い
<デメリット>
- Yahooウォレット、Yahoo JAPANカード等との連携が必要で仕組みが複雑
<特徴>
<メリット>
- 地方銀行が多く参加している
- 出金手数料が無料
<デメリット>
- みずほ銀行以外の大手銀行が参加していない
まとめと感想
まだ始まって日の浅い個人間送金サービスですが、今のところ、LINE Pay、Kyash、pringの3つが力を入れている印象です。LINE Pay、Kyash、PayPayあたりは、決済サービスの方も力を入れているので、送金されたお金をそのまま使える店が多いです。Yahoo JAPANのIDを持ってる人はPayPayでもいいかと思います。pringはセブン銀行ATMで出金できる点が大きな利点です。
pringとMoney TapとJ-coin Payは仕組みがシンプルでわかりやすいです。特にチャージという行程すらないMoney Tapは個人間送金という目的から言えば一番シンプルなサービスなので、J-coin Payもそうですが、今後、提携銀行が増えて行けば魅力的なサービスだと思います。
今後は、d払い(NTTドコモ)やプラスメッセージ(大手携帯キャリア3社)、Bank Pay(J-Debit)あたりも個人間送金サービスに参入してくるかもしれません。