漸近龍吟録

反便利、反インターネット的

副政府CIOが保険証有料化に言及

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 6月12日の日経xTECHの記事で副政府CIOがインタビューに答える形で保険証の有料化に言及している。
 
 上記の記事は有料記事なので、要点を書くと、
 
 国では、今後のマイナンバーカードの普及策として、
 
1. 自治体ポイントにプレミアムポイントを付与する
2. 保険証として使う
 
の2点を考えているとのこと。
 
 で、保険証としてのマイナンバーカードを普及させるためのアイデアとして、 
保険証をマイナンバーカードとは別に持ちたいという要望には、有料で発行する議論ができるようになるでしょう。保険証が有料化されれば、マイナンバーカードの普及は一気に進みます。
と言っている。
 
 このような邪悪な方向に進んではいけない。
 
 制度や道具は「あったら便利」なものにすべきで、「なかったら不便」な方向に持って行ってはいけない。
 
 マイナンバー及びマイナンバーカードの問題は、国だけではなく私たち国民にも問題があると思っている。保険証発行の有料化などという声が出たら国民はもっと怒らなければいけない。
 
 「まだ決まったことじゃありません」と言うのだろうが、決まってからでは遅すぎるのだ。そういう声が出た時点で怒らなければいけない。
 
 国民はマイナンバーカードについては「なんで絶対に知られてはいけないはずの番号が券面に印字されてるんだ」などといった文字通り“表面的な”ことしか批判せず、核心部分については何も言わない。そして、ふるさと納税の返礼品やら、◯◯ペイのお得ポイントやらに夢中になっている。だから、副政府CIOから、
人気のふるさと納税と結び付けるのも手でしょう。民間企業がQRコード決済で展開したキャンペーンでも分かるように、お得なものには人はものすごく反応するので、期待しています。 
などと言って馬鹿にされるのである。
 
 酷いことになる前に、きちんと声を上げていかなければならない。
 
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