漸近龍吟録

反便利、反インターネット的

ワクチン接種予診票の2回目日付欄は何のため

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 皆さん、COVID19用のワクチン接種の予診票は届きましたか? 私は先日、自宅に届きました。

 

  が! この2回目の月日欄はいったい何のためにあるのでしょうか?

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 「太枠内にご記入ください」とあります。
 質問事項の一行目に「新型コロナワクチンの接種を初めて受けますか」という質問があり、初めての人は「はい」にチェックを入れて日付欄には何も書かないのだそうです。

 2回目の人は「いいえ」にチェックを入れて、「接種を受けたことがある場合」の右側の「1回目」と書かれたところに日付を記入するのだそうです。

 では、「2回目」という記入欄は何のためにあるのでしょう。誰が書くのでしょう。

 予診票はその名の通り接種の前に書くものです。ワクチン接種会場に来た人で「2回目を受けたことがある」人はいないと思います。「受けたことがある場合」と過去形で書かれています。接種後ならともかく接種前に「2回目の接種日」が存在する人がいるのでしょうか?

 2021年7月現在、日本で認可されて接種が行われている新型コロナワクチンはファイザー製とモデルナ製だけです。これらはどちらも2回接種となっています。海外では3回目の接種を検討している国もあるようですが、日本ではまだ検討段階にありません。

 「2回まで」ということを知らずに、ふらっと接種会場に立ち寄った人が3回目を接種しないため? 確かに自治体や接種会場によっては予診票は自宅に届けるのではなく会場に置いてある、という所もあるようです。しかし、そういうふらっと立ち寄った人は接種券を持っていないから接種はできないでしょう。全国すべての自治体で、3枚目(3回目)の接種券が配られている自治体はないはずです。職域接種と自治体接種の二重(3回4回)接種を防ぐため?とも思いましたが、接種券は二重に配布されるわけではないのでそれも違いそうです。

 また、接種記録はVRS(ワクチン接種記録システム)で管理されているので、予診票で回数や日付を偽ることもできません。

 

 記録として残しておくため? しかし、予診票は市民側の手元には残りません。保健所側の記録として書いておくなら「保健所記入欄」を別に設けるか、少なくとも「医師記入欄」に書くべきものです。市民への「質問事項」の項目に「受けたことがある場合 2回目: 月 日」とあるのはおかしくないでしょうか。

 

 皮肉とかではなく、この2回目の月日欄が何のためにあるのか、本当に理解できません。ネットで検索して調べてみたところ、私と同様の疑問を持っている人は見つからなかったので、もしかしたら私が大きな勘違いをしているのかもしれません。

 私が調べたかぎりではこの書式は厚生労働省が作ったもので全国すべての自治体で同じ様式の予診票が配られていると思います。

 「こういう理由からだと思うよ!」と解る方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

 

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